相場分析をして、
「この相場は高い確率で上昇するぞ!」
「よし、ブレイクした後の戻り狙おう!」
「お、いい感じにブレイクしてきたぞ!あとは戻りを待つだけ(シメシメ)」
「あれ?全然戻してこない・・・(焦り)」
「あれ?目標にしていた価格帯まで上昇しちゃった・・・」
「折角、想定していた通り価格は上昇したのに・・・残念・・・」
と、まあこんな感じで、
しっかりと相場分析ができていて、思惑の方向に価格は伸びるんだけど、
うまくエントリーができなかったというのは、
ある程度相場分析が高いレベルでできるようになってきたトレーダーが悩みを抱える事象かなと思います。
僕自身もよくこういった事象に陥っており、
「あ~またかよ~・・・」
と機会損失がまた一つ増えることに嘆いてたものです。
我々トレーダーは損失が膨らむことよりも、
機会損失が増えることを、実は徹底して排除していかなければ次のステップには中々進めないんですが、
ぼくと同じような悩みを持つトレーダーさんは多いのではないでしょうか?
今回は機会損失を極力減らすためのエントリー前の心構えを、
実際に僕がエントリー前に考えていることと併せてお伝えしていきます。
●エントリー前の心構えとは
例えば下の15分足チャートのような相場状況があったとします。
上位足相場状況は日足がサポートから反発し、
4H足は高値を切り上げている状況、つまりは買いが有利な状況です。
あなたならどういう動きがあればエントリーしたいと考えますか?
ちょっと考えてみてください。
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考えましたか?
この相場は買い有利な状況な訳なので、
”買いを仕掛ける”ためにはどういう価格の動きがあればより勝率が高くなるのかをエントリー前に考えておく必要があります。
こういった考えなしに行き合ったりバッタリでエントリーしていっても、
折角、相場分析がそれなりにできていても収支は中々右肩上がりにはなっていきません。
ひとつ例を挙げると、
次のチャートのようにレンジをブレイクして、
高値を切り上げた後の戻りが買い仕掛けのパターンとして挙げられます。
このパターンを考えた人は割と多いのではないでしょうか?
ここでもうひとつ踏み込んだ質問をします。
想定していたパターンで価格が動かなった場合はどうしますか?
あきらめますか?
それとも、
想定の範疇を超えた動きになってから再度考え直してからエントリーしますか?
前者は、利益が増えない代わりに損失も増えませんが、機会損失が増えます。
後者は、機会損失にはなりませんが、慌てて分析し直すという焦りから、
損失のリスクをより高める可能性があります。
どちらも一長一短ありといったところでしょうか。
しかし、
そもそもなぜこのような事態に陥ってしまうのかを冷静に考えて見ましょう。
根本となる原因が何なのか?
我々トレーダーは相場を自由に操ることは不可能です。
(大口投資家であれば可能かもしれませんが、我々個人トレーダーは無理ですね)
自由に操れないということは、つまり思い通りに、そして想定通りに価格は動いてくれないということです。
つまり、我々トレーダーがチャンスを逃さないためすべきことは、
価格の動きに合わせてその時その時のより最善なパターンを選択していくことなのです。
これをもっと嚙み砕いて言うと、
エントリーパターンをひとつに絞るのではなく、何パターンも想定しておいて、
どのパターンが来ても焦らず冷静に対処できる精神状態で準備しておく
ということです。
先ほどエントリーパターンの例をひとつ挙げましたが、他にも、
➀一度下にブレイクしてから再度高値ブレイクした後の戻りを狙う
➁下にブレイクしたけど戻り売りが失敗した後の動きを狙う
といったパターンも考えられます。
相場が良い局面に来ているのであれば、チャンスを逃さないために、
いくつものシチュエーションを想定していくことが本当に重要です。
もちろん、いくつものシチュエーションを用意しても、
その通りにはいかないのが相場というものなんですが、
1種類しか考えていない時の想定外と、
何種類も考えている上での想定外では対処の差に雲泥の差があります。
いくつのシチュエーションを想定できるかはトレードの経験値にもよるので、
焦らずに毎日の相場分析からしっかり学んでいきましょう。
この相場状況でこういう価格の動きしたらエントリーの価値はあるのだろうか?
と疑問を感じたのであれば低ロットでもいいので実際にトレードしてみましょう!
後からチャートを見て、
「あ~やっぱりここで入ればよかったのか~、よし次はここで入るぞ!」
と思っても一切、経験値の蓄積になりませんからね。
一番の経験は「実際にトレードする」ことなのです。
質問があればドシドシどうぞ!
ちなみにですが、
例に挙げた相場はその後このような動きになりましたので(➁に相当)、
高値を切り上げた所でエントリーしました(レ点の位置)。
利確ラインはピンクラインの位置にしていたんですが、
なんやかんやありながらもしっかり利確ラインまで伸びてくれました。

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