ペナント、フラッグ、ダブルトップ・ボトム、ヘッドアンドショルダーなど、
「チャートパターン」と呼ばれる固有の動きがFX市場にはあります。
テクニカル分析の代表格とも言えますので、多くのトレーダーから親しまれていますね。
私もチャートパターンを意識してトレードすることは多いです。
しかし、多くのトレーダーは、
チャートパターンを覚えればマーケットで勝てると勘違いしているんですよね。
もちろん、どのチャートパターンがペナント、フラッグ等のどれに該当するかを
リアルタイムで動くチャートから読み取る力は必要ですので、
そういった意味ではチャートパターンをインプットすることは非常に大事なんですが、
最も重要なことは、「なぜのそのチャートパターンになったのか?」を
唯一無二なチャートからひも解くことです。
(似たような動きをするチャートはあっても、全く同じ動きをするチャートはないですよね)
チャートパターンとは、マーケット参加者の思いを具現化したものにすぎませんので、
市場心理をひも解いていくことで、チャートパターンをより有効に使うことできます。
●ダブルトップを例に市場心理を紐解いてみよう!
ダブルトップとは同等の価格帯に2点の高値を付けて価格が下落していく、
アルファベットのMのような形になるチャートパターンです。
下の例を参考にしてくださいね。
③の安値ラインのネックライン(赤ライン)といい、ネックラインのブレイク後の動きがトレードチャンスです。
「そんな知っているし、他所のサイトでナンボでも見れるワイ!」
というお叱りの言葉が飛んできそうですが、
ここまではあくまで教科書通りのダブルトップの説明です。
ここからは「なぜこのダブルトップのパターンができるあがるのか?」を考えていきたいと思います。
まず①から②へと上昇する動きがあります。
ここでは買い勢が強い場面ですね。
そこから③まで価格を落としますが、再び上昇していきます。
所謂、これが「押し目」であり、まだまだ買い勢が強い場面ですね。
ですが、次の動きで買い勢の動きに不穏な動きが現れます。
それが④の高値であり、②の高値を超えることができませんでした。
ここでみなさんならどう思うでしょうか?
①~②の間や、③の押し目で買いポジションを持っているとしたらちょっと不安な気持ちになりませんか?
「あ、もう上昇の勢いは衰えたのかな・・・」
この後の動きがみなさんの不安な気持ちにさらに追い打ちをかけます。
それが⑤までの下落です。
②の高値も超えられなかった、挙句、③の安値をブレイクした、
「ヤバイかも・・・」
きっと不安な気持ちでいっぱいですよね?
早い段階(①のポイント)で買いポジションを持っていた人は利益確定、
遅い段階(②のポイント)で買いポジションを持っていた人は損切しようとするのが普通の感情ですよね。
仮に④の段階で利確もしくは損切をしないにしても、
「せめてもう少し価格が戻したら利確(損切)しよう」とも考えますよね?
それが⑥までの動きです。
ここまでの価格の動きで市場にはもう「買いたい」と思う人はいなくなり、
逆に「売りたい」と思う人の方が多くなっているわけです。
つまりAのゾーンには売り圧力が溜まっている状態ですね。
指標発表のような何か外的な要因が加わらない限り、
Aのゾーンより上には価格が上がりにくい状況になっているわけで、
だから価格が下がっていくんです。
これがチャートパターンから得られる市場心理です。
単にチャートパターンの形を覚えるより、
こうやって各ポイントでそこにいる相場参加者の心理を考えて売買ポイントを決めていく方が、より実践的ですね。
フラッグ、ペナント、ヘッドアンドショルダーなんかのチャートパターンも同様に市場心理のひも解きはもちろん可能ですし、
チャートパターンではないパターンでもこのようにとらえることは可能です。
一つ一つひも解いていくくと、トレードの奥深さが分かりトレードがより面白くなりますので、
ぜひ実践してみましょう!
質問があればドシドシどうぞ!!

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