FXの取引銘柄はほぼほぼ流通している通貨の組み合わせの数だけあり、
代表的な銘柄としてユーロ/米ドル、米ドル/円、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルが挙げられます。
ちなみに例として挙げた4銘柄はFX市場では一番ポピュラーな銘柄であり、
取引に使用しているトレーダーも非常に多いです。
取引しているトレーダーが多いということは、
市場心理が相場に反映されやすく、不規則な動きは起こりにくいので、
テクニカル分析を存分に活用できる銘柄な訳です。
これらがFXを始める方にはぜひおススメしたい銘柄ですね。
●ドルストレート銘柄?クロス円銘柄?
ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルなど直接的に米ドルが絡んだ通貨のことをドルストレート銘柄と言います。
現在、外国為替市場では、基軸通貨である米ドルを中心に取引されていますので、
各通貨は対米ドルに対して取引での価格が決定されています。
これに対して我々日本人に馴染みの深いユーロ/円、英ポンド/円といった銘柄はクロス円と言います。
なぜクロス円かというと、これは対円での価格を決める過程に理由があります。
例えば、ユーロ/円の価格は下の式のようにユーロ/米ドルと米ドル/円を掛け合わせることで決まります。
ユーロ/円 = ユーロ/米ドル × 米ドル/円
米ドルが打ち消し合うわけですね。
一度、米ドルに関連する価格が絡みますのでクロス円という訳ですね。
ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円などはこのように米ドル/円との掛け算で決まりますが、
スイスフラン/円、カナダドル/円などは割り算で決まりますので注意して下さいね。
カナダドル/円 = 米ドル/円 / 米ドル/カナダドル
掛け算や割り算が出てきてアレルギーが出ている方もいるかもしれませんが、
やっていることは全然難しい計算ではありませんので、一度実際に計算してみて下さい。
一度やってしまえば何てことはないですよ。
ちなみに米ドル/円は個人的な感覚としてはクロス円銘柄なんですが、
定義的にはドルストレート銘柄なんですよね(笑)
●通貨の表示
FX市場において各通貨は以下のようにアルファベット三文字で表すのが基本なので、
ここはきっちり覚えておきましょう。
米ドル USD
ユーロ EUR
円 JPY
英ポンド GBP
豪ドル AUD
ニュージーランドドル NZD
カナダドル CAD
スイスフラン CHF
香港ドル HKD
●取引銘柄について
冒頭でも述べたように、これからFXを始める人におススメしたい通貨は、
ユーロ/米ドル、米ドル/円、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルなんですが、
特におススメしたいのはユーロ/米ドルです。
米ドルとユーロは世界でトップ2の流通量を誇る通貨で(もちろん1位は米ドルです)、
一日の取引量も多く値動きの幅もそれなりに大きいです。
安定した取引量がありますので、不規則な動きなることも少なく、
市場の動きにテクニカル分析を当てはめていくことができます。
我々、日本人はどうしても馴染みのある米ドル/円やユーロ/円から取引したくなりますが、
FXの世界でのNo.1メジャー通貨はユーロ/米ドルです。
自分の中だけの常識に捕らわれず世界の常識に耳を傾けることも上達への道なのかもしれませんね。
質問があればドシドシどうぞ!!

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