今回はチャートパターンが出現したときの「ブレイクアウト」についてお話します。
チャートパターンは分かったけど、
実際のチャートを見てもどこがペナントやフラッグに合致しているか分かるけど、
どこでエントリーしたらいいのかが分からない!!
エントリータイミングがいつも迷う!!
という人は多いと思います。
そんなあなたに少しでも役立てれば幸いです。
●ブレイクアウトを狙う
ブレイクアウトというのは、
結局は、それまでの続いていた値動きが崩れた結果として起こる現象です。
ここでペナントパターンを形成する値動きを思い出してみてください。
ペナントは、高値を切り下げ、安値を切り上げる動きでしたね。
こんな感じ。
(以下、ロングを前提に話を続けます)
ペナントを形成する値動きが崩れるとは、つまり、
高値の切り下がりが終わる(=高値を切り上げる)ということです。
ここがブレイクアウトの予兆です。
ブレイクアウトの予兆を掴むことができれば、
後はタイミングを待ってエントリーするだけです。
では、そのタイミングとはどこか?
私が実践しているタイミングは、
高値の切り下がりが終わった後の戻りを待つことです。
文章だけでは分かりにくいと思いますので、
実際のチャートを使って解説していきますね。
ペナントパターンをブレイクしたチャートです。
まずはペナントパターンを崩したポイント、
つまり高値の切り下がりが崩れたポイントはどこかです。
①のポイントがこれにあたります。
リアルタイムでチャートを見ていると、
どこがパターンを崩したポイントかが分からないという人もいるかと思いますが、
今回のチャート例の様に、明らかにそれまでの値動きを否定した動きだけをみればOKです。
その他の、パターンを崩したのかな?どうかな?と思うようなポイントは無視でOKです。
あなたが迷うということは他のトレーダーも同じ思いです。
結局、相場というのは人間の心理が形になったものなので、
分かりやすい動きだけに人は集まるという原則を頭に置いておけば迷いは減ります。
①のようにチャートパターンが崩れたことが確認できれば、
あとは戻りを待つだけです。
戻りについても、どこまで戻したらOKなんだ?と思う人がいるかと思いすが、
私はペナントラインの延長線上まで戻したらエントリーしちゃいます。
エントリー後、さらに戻すかもしれませんが、その時とはその時です。
理想の戻りポイントなんて誰にも分らないのがトレードの事実だからです。
大事なことは自分の中で、
このパターンであればここまで戻したらエントリーしよう!
と予めルール化し、それを一貫して順守することです。
●ブレイクアウトの注意点
ブレイクアウトの注意点についてもお話ししておきます。
まず一つ目は、
ブレイクアウトの波に乗れなければすっぱりとあきらめることです。
チャートパターンによるブレイクアウトは、
チャートパターン1つにつき1回です。
ブレイクアウトの波に乗ることができなっかたときはスパっとあきらめましょう。
あと、これは僕がよくやっていたミスなんですが、
チャートパターンによるブレイクアウトの波を勘違いすることです。
上のチャート例であれば①から上昇した動きがブレイクアウトによる波なんですが、
僕はよく②のポイントでエントリーして損切というNGケースをやっていました。
②までの動きは結局、
ブレイクアウトにより解放されたエネルギーが力尽きて戻してきた動きなので、
ペナントで溜め込んだエネルギーもう残っていないポイントです。
慣れないうちは私のような勘違いをすることが多いと思いますが、
ブレイクアウト後に大きく上昇(もしくは下落)して戻してきた動きは要注意!!
と覚えておけば、ミスは減ると思います。
2つ目の注意点はブレイクアウトのパターンを一貫して厳守することです。
ブレイクアウトには大きく分けて、
レンジブレイク、ペナントブレイク、フラッグブレイクがあります。
今回はペナントブレイクを例にお話ししましたが、
レンジブレイクもフラッグブレイクも
結局は今までの値動きが崩れたポイントがブレイクアウトの予兆です。
ただし、それぞれのパターンで値動きを崩すポイントは異なりますので、
ここをゴッチャにしないようにすることが大事です。
レンジブレイクならレンジブレイク、
ペナントブレイクならペナントブレイク、
と自分の中でしっかりとルール化してそれを厳守しましょう。
質問があればドシドシどうぞ!!

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