雇われ上手になるスキルをお届けする第3回です。
今回はお金を稼ぐために必要な「積み上げ」について話したいと思います。
FXトレードに通じる部分もあるので、このシリーズに興味がない人もぜひ最後までお付き合いしてくれると嬉しいです。
「積み上げ」とは、知識、経験、スキルなど、働いてお金を稼ぐ上で必要な要素のレベルアップのことを指します。
実は企業の人材評価は「積み上げ」で決まっていることがほとんどです。
経験年数に伴って知識もスキルも積み上がっていくので、経験年数が長い人ほど基本給が高いのはこのためです。
(中には経験年数だけが取り柄の人もいますが・・・)
プロスポーツ選手だともっと分かりやすくて、かつ公平に収入が決まっているんです。
野球で例えると、
新人から着実に経験と実績を積み上げていけば、30歳を前に年俸1憶を超えることができる一方で、経験だけを重ねて実績が伴わないと新人時代の年俸を超えることすらできません。
場合によっては戦力外通告(=クビ)ですね。
一般企業の世界では、余程の素行不良がない限り”クビ”なんてことはないですが、倒産もしくはリストラというリスクはあります。
経験年数しか積み上げたものがない場合、他社での”つぶし”が効かないことがほとんどです。
稼ぐためのコツとして「積み上げ」の話をしますが、実は「積み上げ」は職を失わないようにするための自己防衛の側面も持っています。
「積み上げ」を意識して日々を過ごすことは決して無駄ではないと思うので、ぜひ自己成長に取り入れていきましょう!
あくまでボク自身の考えですが、積み上げには2種類あります。
「圧倒的な積み上げ」
「独自の積み上げ」
の2つです。
「圧倒的な積み上げ」は、ある一つの専門分野で他を寄せ付けない積み上げのことを指し、例を挙げるとイチロー選手のような存在です。
機械ではできないようなミリ単位の職人業をもつ職人なんかも「圧倒的な積み上げ」ですね。
その専門分野が世の中から無くならない限り、その分野で職を失うなんてことはちょっと想像し難いですね。
一方で、
「独自の積み上げ」とは一つの分野に囚われないで、数種類の分野で平均的に、もしくは平均以上の積み上げを作ることを指します。
例えば、
技術系の仕事をメインとしている人が営業系の仕事もこなしたり、
企業勤めして収入を得ている人がFXトレーダーでも収入を得ている状態です。
ボクが推奨しているのは、こちらの「独自の積み上げ」なんです。
ボク自身が専門分野に特化して圧倒的に積み上げる器量がないというのもあるんですが、ボクのように何か一つのことに特化する自信がない人であれば「独自の積み上げ」の方が賢く稼げると考えるからです。
他人との差別化がなければ評価されにくいのが資本主義の原則です。
評価されない=稼ぎが小さい、です。
ひとつの分野で他を寄せ付けないスキルがなくとも、数種類のスキルで平均以上がとれれば、他人との差別化は十分に図れます。
(イコール、稼ぐ手段を得られるということです)
ひとつの分野で60点であってもトータルで120点とれれば一流になれる
これがボクの考えです。
昨今、AIの発展により我々サラリーマンにも多様性が求められています。
経営者からすれば、技術系もこなせる営業マンが欲しいのです。
逆もしかりで、技術だけでなく営業や人材育成ができる人材が欲しいのです。
自分は技術屋だから営業なんて必要ない!という意見もあるかもしれませんが、営業側の目線に立って仕事をするだけでも他との差別化は十分に図れます。
自分の考え方を変えるだけで、幅が広がるのです。
こんな興味深い話があります。
「能力が高い人」「能力が中くらいの人」「能力が低い人」がいた場合、余る人(クビになる人)はどれだと思いますか?
ちょっと考えてみてください。
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余る人は実は「能力が中くらいの人」なんです。
なぜか?
能力が中くらいの人は仕事を選ぶからだそうです。
自分に関係ない案件があると「それは俺がやる仕事じゃない」みたいな。
一方で、能力が低い人は、能力が低いなりに努力するそうです。
努力しないタイプも中にはいるでしょうが、能力が低い分、報酬も安くて済むので、下手に能力が中くらいの人を置いておくよりメリットがあるそうです。
結果、能力が中くらいの人が余る(クビになる)構図ができるあがるのです。
決して自分の能力を過信してはいけないんですね。
1ジャンルで100人に1人の存在になれれば、3ジャンルの武器がある人は100万人に1人の存在になれます。
稼ぐ人は3ジャンルのことをこなすそうです。
専業トレーダーを目指して当ブログを閲覧してくれている読者さんもいるかもですが、専業になるためには圧倒的な積み上げが必要です。
「圧倒的」となると様々なプレッシャーや弊害がありますが、賢く積み上げることを意識して、兼業でもいいと割り切るとリラックスできる状態でトレードを挑むことでいい結果が生れるかもしれませんよ。
トレードであっても、企業勤めであっても「考え方」とは非常に大切なことですね。
10人に1人の存在であっても、3ジャンルで1,000人の1人です。
やってみる価値は十分にありそうじゃないですか?

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